2023/07/06植林海外活動ミャンマーの森づくり、今年も新たなステップへ
2017年7月、バゴー郊外の学校に100本の木を植林するところからスタートした、アジアクラフトリンクの「ミャンマーの森づくり」プロジェクト。毎回少しずつ新しいことにチャレンジしながら継続し、今年も、昨年から2年続けて実施しました。(昨年のレポートはコチラ)
ミャンマーで植林ができるのは、長い乾季で固まった地面がやわらぎ水分も十分得られる雨季、それも雨季に入ってからほどなく6月から7月の間だけ。今年は、その限られた間に2件の植林活動を行いました。1件目は、竹産業育成事業で提携している現地社団法人MRBEA(ミャンマーラタン・竹事業者協会)との持続可能な竹林づくり、2件目は、新たな協力先としてバゴー郊外のPann Pyo Let(パンピョーラッ)僧院で実施した有用樹の森づくりです。
<持続可能な竹林づくり>
竹産業研修センターを建設予定のヤンゴン地方タイチータウンシップで、MRBEAが準備したおよそ4ヘクタールの区画に、1800本の竹の苗を植林しました。そのうち6月18日には、当会理事長や駐在員岡田、現地スタッフ、関連工房スタッフ計23名が植林地を訪問し、MRBEAや近隣住民の皆さんとともに総勢39名で植林イベントを行いました。
今回の植林では、現地の呼び名で、カルウェワー(Kalway-wa)とティヨワー(Htiyo-wa)の2種類の竹を選定。どちらも加工性に富み、ミャンマーで多様な用途に利用されています。カルウェワーは直径20センチにもなる大きな種類で、肉厚で根元から先端までの太さも均一で、効率よく利用できる竹です。ティヨワーは直径2、3センチと細く、中の空洞がなく詰まっているものもあるため、傘や釣竿に利用されています。
ミャンマーは、中国、インドとともに世界で3本の指に入る竹の生育地ですが、製品の加工地周辺では必要な種類の竹が枯渇し、生産者の悩みの種となっています。MRBEAとの竹植林では、カルウェワーやティヨワーのように有用な竹を育てて加工地へ提供することで、産業育成にも貢献することを目指しています。
アジアクラフトリンクでは、竹やユーカリなど早く育つ植物の植林を推進しながら、クラフト品などへの有効利用も合わせて支援することで、現地の人々の収入を高めながら、持続可能な森づくりに取り組んでいます。ミャンマーの森づくりプロジェクトでは、一口3,000円からのご寄付で活動を支援することができます。ご関心のある個人・企業の皆さまはぜひコチラからお問合せください!
<活動資金>
・外務省 日本NGO連携無償資金協力
・公益社団法人国土緑化推進機構 緑の募金
・アジアクラフトリンク会費寄付金