2024/07/11竹産業海外活動竹産業研修センターで竹工機の研修を開催
2023年5月にスタートした「ミャンマーの竹産業振興のための研修センター設立事業」。1年目に建設した実習・研究棟に、日本製の「竹剥ぎ機(3連ヒゴひき機)」を設置し、6月初旬、現地の産業人材向けの研修を無事に開催することができました!
今回の研修は、日本・別府から、こじまちから専門家を派遣し、 MRBEA(ミャンマーラタン・竹事業者協会)が集めた将来の指導員候補を対象に、竹剥ぎ機の体験と習得を促すものでした。研修では、「機械の使い方」や「安全配慮」はもちろん、「機械加工に適したミャンマーの竹材選び」〜「機械加工可能なサイズまでの初期加工(荒割り、荒剥ぎ)」〜「初期加工に用いる刃物のメンテナンス技術」など、ヒゴづくりの前後の工程を含む全般にわたって、品質と生産性の観点からご指導いただきました。研修参加者の皆さんは、初めて使用する機械に高い関心と、意欲的な習得努力を見せてくださり、非常に有意義な研修となりました。
そして、これから2年目事業では、ヒゴを一定の幅に揃えたり、角の滑らかさを出すための「竹剥ぎ機(4連ヒゴひき機)」を紹介する予定です。今回の研修ではその機械に先駆けて、手作業でも、幅取りや、面取り(角落とし)が少しでも均一、均質にできる方法を紹介、体験してもらいました。出来上がるヒゴの品質の違いを実感したことで、2年目の活動への参加者のモチベーションを高めてもらう契機となりました。
ミャンマーでは一般的に、竹ヒゴの生産は手作業でおこなわれており、手間と時間がかかっています。そのことが生産効率の低さにつながり、竹産業の課題の1つと考えられています。そのため、日本製の竹剥ぎ機をミャンマーの生産者に紹介しながら、普及、定着させていくことで、竹製品の生産コストを下げて生産者の皆さんの収益を高めていくのが、こうした一連の活動につながっています。
今後も、MRBEAや生産者の皆さんとともに、必要な技術について話し合いながら技術研修の企画、運営をおこなっていく計画です。
竹剥ぎ機について詳しくはコチラの事業、または、森を守る日本のちえぶくろ「ChiePro」をご参照ください。
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